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泉美木蘭
2021.1.28 09:29

お気楽な「人生で一番つらかった」

コロナにかかった芸能人や医者が、
「人生で一番つらかった」、
「こんなにつらいことは今までの人生ではじめてだった」
と必死で言ってるけど、
私には1~2週間で治る病気なんかよりずっとつらいことが
いっぱいあるから、
とてもばかばかしく聞こえます。

治ったの? それはよかったね。
体力つけてね。お大事にしてね。

それで済む話が、なんで人生で一番つらかったの?
カジュアルに「つらかった」って言いすぎだよ。

コロナ騒動で仕事を失って経済苦に陥れられた人。
自殺に追い込まれた人。
報道に上がってこないけど自殺未遂の人。
精神科って、いま初診受け入れ停止の「精神医療崩壊」に
なっているところがいっぱいなんですよ?
どれだけの人が、人生最悪につらい時代に陥れられてると
思ってるの?
人生なめたこと言わないでほしいよ。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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